2026年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は6月11日に開幕する。史上初の3カ国共催となる米国、カナダ、メキシコの計16都市で実施され、参加チーム数は32から48に拡大。そのチャンスを生かし、前回22年大会で開催国のカタールだけだった初出場は、今大会はウズベキスタン(FIFAランキング50位)、ヨルダン(同63位)、カボベルデ(同69位)、キュラソー(同82位)の4カ国となった。
FIFAのグローバル・ディベロップメント部門でトップを務めるアーセナル(イングランド)元監督のベンゲル氏は「世界の舞台を経験する国が増えれば増えるほど、サッカーの普及に役立つ」。4チームのFIFAランキングはいずれも50位以下で厳しい戦いが予想されるが、日本がそうだったように、世界を経験することで今後さらに力をつける可能性がある。
アジア勢からは年代別代表で結果を残すウズベキスタンと、24年アジア杯準優勝のヨルダンが初めて大舞台に立つ。前回カタール大会では史上初めてアジア勢の3チームが1次リーグ突破。日本、韓国、オーストラリアが16強入りした。1次リーグ敗退となったが、サウジアラビアも初戦で最終的に優勝したアルゼンチンから大金星を挙げた。
今大会はアジアから9チームが出場。「多すぎる」という意見もあるだろうが、ここで結果を残し、そうした反対の声を少しでも静めたい。
アフリカからはカボベルデが初出場。アフリカ大陸の西にある大小15の島から成る人口50万人強の小国で、予選では強豪カメルーンを抑えてD組を1位突破した。
開催国の米国、カナダ、メキシコが参加しなかった北中米カリブ海予選を勝ち抜いたキュラソーも、オランダ自治領の島で、面積は種子島とほぼ同じ444平方キロ。人口約18万5000人(推定)は過去W杯に出たどの国・地域よりも少ない。
初出場で1次リーグ突破は2010年大会のスロバキアが最後で、8強入りなら2006年大会のウクライナ以来。W杯の価値を下げないためにも、新たな旋風を巻き起こしたい。


