パラグアイのアナウンサー、ホルヘ・チピ・ベラが国際サッカー連盟(FIFA)にワールドカップ(W杯)北中米大会の取材許可証を剥奪(はくだつ)された。25日までに米ヤフーが報じた。
ベラは19日に行われた母国パラグアイ対トルコの試合中に放送禁止用語を交えた暴言を吐き、今週初めにFIFAから取材許可証を取り消されたという。
ベラは同試合の前半にイバン・バルトン主審がパラグアイのミゲル・アルミロンにレッドカードを提示したことに激怒した。
アルミロンは手で口を覆いながらトルコのメルト・ミュルデュルに何かを言ったように見えたが、これ(口を手で隠して何かを言うこと)は人種差別的暴言に対するFIFAの取り組みの一環として、現在では退場処分の対象となっている。
W杯でこのような理由でレッドカードが出されたのは今回が初めてで、ベラは自分の母国がその最初の痛手を被ったことに納得していなかった。
ベラは暴言の合間に、バルトン主審、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長、そして南米サッカー連盟(CONMEBOL)のアレハンドロ・ドミンゲス会長を名指しで非難した。
ヤフーによると「泥棒め、泥棒、バルトン…やつらはサッカーを殺した。FIFA、お前たちがサッカーを殺したんだ。インファンティーノ、お前の責任だ。FIFA、サッカーをこんな風にしてしまった責任を取れ。恥知らずめ。恥を知れ、インファンティーノ」
「アレハンドロ・ドミンゲス、インファンティーノと写真ばかり撮ってないで、もっと男を見せろ。このクソ泥棒ども。これがワールドカップまで来て見せられるものなのか? なんてクソ野郎どもだ! こんなの理解できない、恥知らずだ。やつらはサッカーを殺し、我々から選手を1人奪ったんだ」などと話したという。
3日後、ベラはSNSに謝罪文を投稿。「パラグアイ対トルコの試合の放送中、私は感情を爆発させてしまいました」
「母国の選手の退場に対するいら立ちと、自国の代表チームが不利益を被っているという思いから、私は審判、FIFA、そして関係各所に対して、攻撃的で容認できない表現を使ってしまいました」などと記した。
ベラの雇用主であるABCカーディナルはこの決定に対し不服申し立てを行ったと報じられているが、ベラは25日にファンからの支援に感謝する別のメッセージを投稿。25日のパラグアイ対オーストラリア戦はカリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムのスタンドから観戦する予定であると述べた。


