日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)が1日、都内で行われた文芸春秋のスポーツ雑誌「Number」主催のトークイベント「ナンバー 2020 スタディ」に出席した。

 中山竹通氏や高橋尚子氏らレジェンドの名前を例に挙げて、「『こんなに練習したの!?』と突き抜ける練習をしないとステージを抜けられない」。20年東京五輪のマラソンでメダルを獲得するため、現役選手を鼓舞するメッセージを送った。

 マラソン15戦10勝の自身には「世界一の練習をしているという自負があった」。ライバル関係だった宗兄弟が1日に40キロ走を2度走っていると知れば、それに負けない距離を走る。早大への通学も、700グラムの重い靴を履き、手には石を持っていたという。常識外れの猛練習とマラソンを最優先にした日常生活が強さ、そして自信の源となっていた。

 8月に行われたロンドンの世界選手権。マラソンの日本人最高位(9位)は、100キロ走を行うなど長い距離を走る練習を重視してきた川内優輝(30=埼玉県庁)だった。瀬古氏は「練習した人が一番になる」。猛練習は時代遅れ-。そんな風潮にあらためて疑問を呈した。