小池、世界感じた遠征「自分の走りで」100m集中

陸上男子短距離の小池祐貴(24=住友電工)が15日、欧州での100メートル2連戦を終え、帰国した。

スタート技術などを改良を重ね、100、200メートルにエントリーする次戦の日本選手権(博多の森陸上競技場)に挑む。「スタート以外も修正をしないといけない部分はあるが、それをやれば100も200も自己ベストを更新できるぐらいには持ってこられると思う」。自己ベストは100メートルが10秒04、200メートルが20秒23。好記録を出せる手応えを得ている様子だった。

昨夏のジャカルタ・アジア大会では200メートルで金メダルを獲得したが、日本選手権では「気持ち的にはちょっと100メートルに集中している」と言う。その100メートルはサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)、桐生祥秀(23=日本生命)が今季好調で、決勝は9秒台決着となる期待も高まっている。小池は「自己記録を更新することが大事。自分の走りをできる人が勝つ。決勝で自分のレーンだけ見て走れる人が勝つと思う」。相手は意識せず、走り抜ける。

遠征はともに寒さを感じる環境の中、フランス・モントルイユの国際競技会で10秒20(無風)の1位、中1日のダイヤモンドリーグ・オスロ大会は10秒15(追い風0・9メートル)の5位だった。ダイヤモンドリーグでは17年世界選手権100メートル銀メダルのクリスチャン・コールマン(米国)とも対峙(たいじ)した。「別格」と0秒30差をつけられたが、過密日程の中でコンディションを整えられたこと、世界の強豪を相手にも緊張なく走れたことは収穫とする。コールマン以外にも5人が自己記録9秒台の選手だった。臼井淳一コーチ(61)も「レベルの高い選手と一緒に走り、同じ空気感を体験できたのが一番大きかった」。世界のレベルを肌で感じ、次の段階への進化の糧としていく。