来夏のパリオリンピック(五輪)出場に王手-。日本(世界ランキング36位)がO組初戦でベネズエラ(同17位)に86-77と逆転勝ちを収めた。

最大15点のリードを許したが、第4クオーターを33-15と圧倒してひっくり返した。1次リーグのフィンランド戦に続く2勝目をマーク。五輪を含めた世界大会2勝は72年ミュンヘン五輪以来51年ぶりとなった。日本は21年東京五輪は開催国枠での出場。自力で出場権をつかめば、76年モントリオール五輪以来48年ぶりとなる。9月2日の最終戦カーボベルデ(同64位)戦で、アジア勢最上位に与えられる切符をつかみ取る。

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試合終了直後に三線(さんしん)の音色がリズミカルに響き、沖縄アリーナが歓喜に包まれた。日本が終盤にすさまじい底力を見せ、76年モントリオール五輪以来となる自力での五輪出場に大きく前進した。

9点リードされて迎えた第4クオーター(Q)は33-15と圧倒。比江島が3点シュートを立て続けに決めるなど、ベテランがチームをけん引した。ホーバス監督は「日本バスケにとって大きな勝利。素晴らしい」と声を弾ませた。

1試合を通じて日本がリードしていた時間帯はわずか4分24秒。一方、ベネズエラにリードを許した時間は33分56秒。主導権を譲り続けたが、勝利は渡さなかった。渡辺は「自分たちが悪い状況でも、会場の皆さんがずっと声を出してくれた。声援のおかげで勝ち切れた」。この日は最大15点差を逆転。フィンランド戦では18点差をひっくり返した経験も生きたとし、「最後まで焦らずにやれてよかった」とうなずいた。

第4Qの2点リードの残り1分13秒に貴重な3点シュートも決めた司令塔の河村は「劣勢の時間帯が続いても、その中で集中力を切らさずに最後まであきらめずにプレーできた。流れが来た時に容易なターンオーバーをすることなく、流れを継続させるためのプレーをやりつづけた結果」と胸を張った。

ベネズエラは平均身長が193センチで、日本より1センチ高いのみ。3点シュートを多用する主体の攻撃も似ていた。やりづらさも感じながらの展開だったが、粘り強く戦い、後半の逆転につなげた。

豊富な運動量で勝利を引き寄せた。日本は他国に先駆け、6月から長期的合宿を組んで練習を重ねてきた。渡辺は1次リーグ終了直後、「練習をどこよりもやっているから体力がある。終盤になれば相手も精神的につらくなるし、体力も尽きてしまう」と分析していた。その強みを、順位決定戦でも発揮した。

前身の67年世界選手権以来、56年ぶりとなる同一大会2勝目。世界大会では72年ミュンヘン五輪以来の2勝を飾った。五輪切符の行方が決着する9月2日の最終戦へ、大きく弾みをつけた。【奥岡幹浩】