日本代表だけじゃない! 13日に開幕するラグビートップリーグには、W杯イングランド大会を沸かせた各国代表が続々と参戦する。昨年11位のNTTドコモに新加入した南アフリカ代表ロックのエベン・エツベス(24)と同SOハンドレ・ポラード(21)は11日、大阪市内のクラブハウスで入団会見に出席。2人は空前の「五郎丸フィーバー」を“無視”し、世界レベルのプレーを約束した。

 身長204センチ、靴のサイズは約31・5センチ。ヤマハ発動機FB五郎丸と同じ「ベスト・フィフティーン」に選ばれたエツベスはそのスケール通り、どっしりと会見場に入ってきた。W杯には全7試合に出場し、日本戦も後半27分からピッチに立った。敵の目線で「FBの五郎丸はいい選手だった」。同じく途中出場のポラードも五郎丸を印象的な選手に挙げた。12月12日はそのヤマハ発動機戦。舞台を移しての再戦にワクワク…と思いきや、2人のスタンスは明確だった。

 エツベス 誰かに対して特別な感情を持つことはない。ドコモのために試合に出て、ベストを尽くすことだけを考える。

 ポラード 何も変わらず、ベストのプレーをすることだけを考える。私は今、南アの選手としてここにいません。ドコモの一員としているのです。

 テレビカメラ5台、報道陣約50人。会見場の雰囲気が一瞬で引き締まった。お遊び気分で日本に来たわけではない。ボールを持っての仕掛けが長所のポラードは来日前、サントリーのSHで南ア代表のデュプレアから「膝だけには気をつけろ」と注意を受けた。日本ラグビー特有の低く、鋭いタックルを表現したもの。それだけに「個人的にはロータックルに対してのアタックを日本で改善できれば」と鼻息は荒い。W杯の余韻に日本中が包まれる中、世界をけん引するスターは本気で殴り込んでくる。

 リーグ全体のレベルアップ必至の今シーズン。対照的にグラウンド外では、チャーミングな姿も見られそうだ。前日10日に来日したばかりのエツベスは「困ったのは日本のベッドが短いんだ。僕がサイズに合わせて膝を曲げないといけないよ…」と首をかしげて笑いを誘った。明るくも、激しい男たち。その動向に目が離せない。【松本航】