ラグビーのトップリーグ神戸製鋼は16日、18日ヤマハ発動機戦(ノエスタ)の出場メンバーを発表した。11月のリーグ中断後初先発となる日本代表フッカー木津武士(28)は、ヤマハ発動機の同代表フッカー日野剛志(26)との「たけし対決」に意欲十分。首位ヤマハ発動機と勝ち点11差の4位神戸製鋼にとって絶対に負けられない戦いで、木津は2つの勝利を狙う。

 チームの白星はもちろん、木津個人にとっても大一番がやってきた。1学年下の日野は、11月の日本代表欧州遠征でフッカーの2番手に定着。昨年W杯での定位置を日野に奪われ、欧州遠征3試合でベンチ外の木津は「日野は代表で評価を得ている。チームとしてもチャレンジですし、個人的にも日野に対してチャレンジになる。胸を貸してもらいます」と心境を説明した。スクラムの最前列で意地と意地がぶつかり合う。

 ジム・マッケイ・ヘッドコーチ(50)はヤマハ発動機自慢のスクラムに対抗すべく、プロップ平島と山下裕、そして木津の日本代表経験者で先発第1列を構成。「自信はある。十分な経験値があるメンバー。いいチャレンジになる」と期待を込める。昨季のリーグ戦では43-14と圧倒。3位決定戦で22-26と敗れたものの、同戦を故障により欠場していた木津は前向きだ。

 「『(ヤマハが)苦手やな』っていうのはない。ただ、間違いなく今年のヤマハは強くなっているので、リスペクトはしつつ…。でも、し過ぎも良くない」

 「たけし対決」で優位に立てば、自ずと勝利も近づいてくる。