年内に3強-。世界選手権女子シングルス銅メダルの平野美宇(17=エリートアカデミー)が6日、ワールドツアーのオーストラリアオープンを終えて、成田空港に帰国した。5日に発表された7月の世界ランキングでは7位から自己最高を更新する5位に上がり、7位の石川佳純(24=全農)を抜き、初めて日本勢トップとなっていた。

 目標は完璧に達成した。補欠の屈辱を味わった昨年リオデジャネイロ五輪後、目標として打ち立てたのが(1)世界ランキングのトップ5入り(2)同ランキングの日本人トップだった。「日本で1番になりたかった。まだ1回だけだけど、それだけでもうれしい」と笑みを浮かべた。

 世界ランキング1~4位は卓球王国の中国勢が占めている。特にリオ五輪2冠で1位丁寧(27)、平野が銅の世界選手権銀の2位朱雨玲(22)、リオ五輪団体金の3位劉詩文(26)のトップ3の壁は厚い。次の大きな目標は連覇のかかるW杯(10月、カナダ)になるが、「そこで中国勢を倒して優勝すればトップ3に入ることは不可能ではない」と、年内のトップ3入りを視野に入れた。