メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが母国大観衆の前でポールポジションを獲得した。英国GPでは4年連続のポール獲得となる。

 予選開始直前に雨が降り出す難しいコンディションだったが、ハミルトンはどのセッションでも冷静なドライビングで完璧な予選を戦った。雨が上がり路面が完全にドライとなった最終Q3でもライバルたちを寄せつけず、2位のキミ・ライコネン(フェラーリ)に0・547秒もの大差をつけてポールポジションを奪い取った。

 ハミルトンとランキング争いする首位のセバスチャン・フェテル(フェラーリ)はピットアウトした周に渋滞に引っかかりタイヤを十分に温めることができず、完璧なアタックができず3位に終わった。

 ハミルトンは16日の決勝で歴代最多タイのイギリスGP5勝目、4年連続優勝に挑む。「素晴らしい仕事ができたね。タイヤは完璧に機能してくれたし、とても気持ち良く走ることができた。このコンディションではコプス・コーナーも全開というわけにはいかなかったけど、かなりそれに近い走りができて最高の気分だった。このクルマを用意してくれたチームと、みんなの応援に感謝したい。ロングランのペースも良かったし、明日のレースが楽しみだよ」。

 マクラーレン・ホンダ勢は、パワーの影響が大きく出る高速サーキットのシルバーストンで苦戦が予想されていたにもかかわらず、ストフェル・バンドーンがQ3進出を果たして自身最高位となる予選9位を獲得した。

 フェルナンド・アロンソはウエットのQ1の最後に路面が乾き始めていると見るやドライタイヤに交換してタイムアタックを行いトップタイムでQ1を通過してイギリスの観衆を沸かせた。アロンソはより競争力が高いと予想される次戦ハンガリーGPに向けて新品パワーユニットを投入し、30グリッド降格ペナルティーを消化するため最後尾からのスタートが決まっているため、Q3に進む理由はないためQ2では13位で予選を終えた。(米家峰起通信員)