B2リーグ(2部)東地区のパスラボ山形ワイヴァンズと秋田ノーザンハピネッツによるプレシーズンマッチ「鳥海ダービー」が19日、山形県鶴岡市の小真木原総合体育館で行われ、秋田が山形を69対53で下し、昨年に続き快勝した。今季から加入したトアーリン・フィッツパトリック(27)が16得点を挙げる活躍で好スタートを切った。

 前半、シュートミスを連発する相手のすきを見逃さなかった。フィッツパトリックはリバウンドからボールを奪うと、前線で待つ同じ新加入のガディーム・コールビー(27)に素早くパスを供給。豪快なダンクシュートが決まるのを見届けると大きく雄たけびを上げた。「まだまだコンディションは完全でない。これからもっと上げていきたい」。デビュー戦で、潜在能力の高さを見せつける活躍にも、控えめに答えた。

 新チームは1日から始動し、この日が初の対外試合。1選手を7分以内にローテーションさせる方針を打ち出しているジョゼップ・クラロス・ヘッドコーチ(48)は「いいテストになった。今日出た課題を踏まえてもっともっと精度を上げていきたい。攻守でレベルを上げる必要がある」と振り返った。まずは、9月8日開幕の東北アーリーカップで実力を試す。