東京ガスが32-6で警視庁を退けた。QB徳島秀一(27)がチーム4本の全TDを全てランで奪い、圧倒的な存在感を示した。

 東京ガスは立ち上がりにラン攻撃で主導権を握った。第1Q6分34秒、QB徳島の5ヤードTDランで先制すると、第2Q56秒に徳島が再び4ヤードのTDラン。2点コンバージョンのランプレーのおまけ付きで、15-0とした。

 そして、東京ガスがこのまま流れに乗るかと思われたが、第2Q中盤、この試合初めてのロングパスを警視庁DB岩下にインターセプトされた。すると同Q7分57秒、警視庁はスペシャルプレーで、WR長洲からWR古林へ61ヤードのTDを決め、6点を返した(TFPキックは不成功)。

 その後、東京ガスはFG1本で3点を加えて迎えた後半、再び流れを引き寄せる。第3Q8分31秒、徳島が8ヤードのTDラン。そして、第4Q1分53秒には徳島が右エンドゾーンに走り込み、この日最長の18ヤードTDを決めた。

 去年の最終戦で右肩を脱臼した徳島。この日は「不安もあったが、オフェンスラインに助けられた」という。今季から指揮を執る板井征人ヘッドコーチ(46)に「ファンダメンタルを徹底指導され、成長につながっている」。

 「まずは次の試合(16日、富士ゼロックス東戦)に勝ち、(オール三菱)ライオンズに勝って、次のステージ(=トーナメント)に行きたい」と徳島は目標を掲げていた。