世界43位で第5シードの杉田祐一(29=三菱電機)が、今季2度目のツアー4強入りだ。同84位のラヨビッチ(セルビア)に6-2、6-4の68分でストレート勝ち。日本男子史上3人目のツアー優勝を果たした7月のアンタルヤオープン(トルコ)に続いて準決勝に駒を進めた。

 杉田は、第1セット、スタートから3-0とリード。そのまま一気に差を広げ、6-2と先取した。しかし、第2セットの第3ゲームで、この日、初めて自分のサービスゲームを落とし、先行を許した。

 杉田から3-4で相手のサーブ。杉田はブレークポイントを握ったが、自身のショットに線審がアウト。ビデオ判定を求めるとインで、ポイントのやり直しになるところが、杉田の得点となり、4オールに追いついた。

 相手のラヨビッチは激高。ラケットを蹴飛ばしたり、怒りをあらわにしたが、判定は覆らず。そのまま杉田がストレート勝ちを収めた。

 準決勝では、同78位のイストミン(ウズベキスタン)-同58位のドナルドソン(米国)との勝者と対戦する。準々決勝に残っているシード選手は、第5シードの杉田だけで、43位は8人中、最も高い世界ランクだ。