アルバルク東京が、大阪エヴェッサに快勝し、開幕戦を白星で飾った。

 一進一退の攻防が続いた第1Q残り1分で筑波大4年で日本代表のスーパールーキー、馬場雄大(21)がコートに入ると、アグレッシブな守備からチームを勢いづけた。残り25秒でサイドライン付近で相手のパスを指先に引っかけ、ルーズボールに竹内譲次とともに飛び込んだ。そのプレーが相手反則を誘い、竹内のフリースロー2本で17-17の同点に追いついた。

 勢いの出たA東京は、第2Qから一気に攻勢に転じ、前半を38-33で折り返す。後半はさらに点差を広げ、21点差をつけての快勝となった。馬場は、8月の日本代表のアジア杯や教育実習のため全体練習に合流したのは、開幕直前の1日のみ。しかし、ポイントガード(PG)小島元基の故障や、伊藤大司の開幕直前の北海道への移籍でガード陣が手薄となり、急きょ前日の29日に、ルカ・パビチェビッチ監督からこの日の出場を告げられた。10分55秒の出場で、無得点、3リバウンド、2アシスト、1スティールの結果だった。馬場は「試合に出て0点は記憶にないですけど、チームに害を与えるようなプレーは避けようと思っていた。アグレッシブに守備を全うできたので手応えはあります」と振り返った。この試合で10得点、8リバウンドで奮闘した日本代表の竹内は「地元の大阪だし、楽しみにしていた。関東アーリー杯でも優勝できたし、このチームに手応えを感じている。まだまだぼくらは強くなれると思う。監督からは積極的にゴールを狙えと言われている。練習でやったプレーが試合に出た」と話した。