ラグビー日本代表のFB松島幸太朗(24=サントリー)が20日、母校の神奈川・桐蔭学園高の3年連続16度目の全国大会出場を喜んだ。

 25日のフランス代表戦(ナンテール)に向けてフランス・トゥールーズでの練習後、「良いニュースでしたね。決勝は大差で勝ったけど花園では1戦1戦をしっかりと戦ってほしい。優勝出来る力はあると思うので期待したいです」とエールを送った。

 「東の横綱」こと同校は19日に県大会決勝で東海大相模高を59-19で下した。松島が在籍した6大会前には、東福岡高との決勝で31-31で引き分けて優勝を分け合った。初の単独優勝を目指す後輩に向けて「自分もフランス戦で後輩たちに負けないプレーをしたい。少しでも自分のプレーが力になればうれしいです」と気を引き締めた。

 この日の練習は、午前はウエートトレーニングを2時間、午後は戦術の連携確認などを約1時間30分行った。時折、選手たちは笑みを見せてリラックスした様子だった。

 世界ランキング11位の日本代表は18日、同14位のトンガ代表に39-6で快勝した。19年W杯1次リーグで対戦する可能性が高いサモアを想定し、世界屈指の巨漢軍団にキックを絡めながら計5本のトライを奪った。課題だった防御もノートライに抑えるなどジョセフジャパンの目指す形が表れた。しかし、19年W杯で8強を狙うためには強豪を倒してレベルアップを図る。過去9戦全敗でW杯3度準優勝を誇るフランス戦で“現在地”を確認する。