45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は130メートルの112・6点で今季自己最高の10位となった(悪天候で開始が遅れたため1回の飛躍)。

 出場3試合目でようやく今季初のW杯得点(30位以内)を獲得した。大ベテランは「やった」と素直に喜びを爆発させた。

 夫の不調を心配した妻怜奈さんが、雪の中を北海道神宮にお参りに行ってくれたという。風邪をひいたそうだが「『私に風邪がついたから(葛西にも)風がつくよ』って言っていた。つきましたよ、本当に」と有利な向かい風も味方に付けた。

 神頼みだけではない。助走時の頭の位置を少し上に修正した。同じスタート位置から出た前日の予選より助走速度が0・5キロ増しての好飛躍。これが浮上のきっかけとなるか。