トップクラスの女子は野中生萌(みほう、20=東京都連盟)、男子は原田海(19=神奈川県連盟)が制した。男女の決勝には各6人が進出し、ラウンドごとに2人ずつ敗退していく形式で実施された。野中は野口啓代とともに第3ラウンドまで全て登り切り、もつれ込んだ優勝決定戦でもともに一発で完登。第3ラウンドでトライ数が少なかった野中が優勝となった。

 野中は前日の予選から課題(コース)を全て完登。決勝では実力者の野口を振り切り「クライマー全員が出られる大会。結果を出せたのは大きい」と喜んだ。16年の世界選手権で2位。今年はジャパンカップやリードの日本選手権で表彰台に上がれなかったが、ようやく本領を発揮した。「毎年公式な大会では結果を残せていない。あまり良いことではないけど私のルーティン」と気にするそぶりはない。4月のW杯開幕に向け「確実に調子を上げられていると結果で分かった。自信になった」と手応えをつかんだ様子だった。