アメリカンフットボールの定期戦(6日)で日大選手に悪質な反則行為を受けた関学大が17日、兵庫・西宮市の同大学で2度目の記者会見を行った。

 日大へ送った抗議文の回答を公開し、鳥内秀晃監督(59)は日大の内田正人監督へ「現実にあの場所に来られている責任者で、あのプレーを見ている。(日大DLが)『厳しさ』の受け取り方が違うと言うなら、何であのプレーが起こったときに『そういうプレーをしようと言ったのではない』と言えなかったのか。あれを受け入れたら、スポーツは成り立たない」と怒りをにじませた。

 さらには「あんな事故を起こして、すぐにでも謝罪すべきだった。後手後手に回っておかしくなっている」といまだに姿を見せない相手指揮官に対して、不信感を募らせた。この日にあらためて関学大側の見解を日大側に送り、あらためて24日までに日大から届く回答書を待つ構えとした。

 関学大は6日に都内で行われた日大との定期戦において、2年生QBが相手DLの意図的にも見える背後からのタックルを受けて負傷退場。全治3週間のけがを負った。12日には1度目の記者会見を開き、悪質プレーや、試合後に内田正人監督が「うちは力がないから、厳しくプレッシャーをかけている。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」などとプレーを容認するような発言をしていたことに対する抗議書を、10日付で発送したことを明かしていた。

 15日夜には日大のコーチが回答書を関学大に持参。主な内容は以下の通りだった。

 <1>意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くない

 <2>(監督の)コメントは規則に違反してもよいと意図するものではなく、選手に「厳しさ」を求めていることから発したもの

 この日はそれを受けての2度目の記者会見だったが、関学大側の怒りは収まりそうにない。