右足首痛を抱える内村航平(29=リンガーハット)が棄権した前回に続き出場を断念する中、3年ぶり2度目の出場となった萱和磨(21=順大)は6種目を通じて実力を出し切り、84・765点で6位入賞を果たした。

10位だった3年前を上回る成績を残し、「全種目とも100%を出して、着地まで狙って演技ができた。攻める戦い方をできたのは収穫になった」と納得の表情を浮かべた。スタート種目のあん馬で大技の「ブスナリ」を抜く手堅い構成を選択し、14・100点とまとめると、その後もノーミス。5つ目の鉄棒の前に尿意を催して「我慢できなかった」とトイレに行ったが、最後まで完璧な演技を崩さなかった。E得点はつり輪以外の5種目で8点台以上。「得意種目をもっと伸ばせば上とも戦えると思う」と言葉に力を込めた。