日刊スポーツ注目企画「これ、要ります?」の第15回は、昨年12月に行われたデジタルカードゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」の世界チャンピオンになった、ふぇぐ選手(24)。日本人のeスポーツ選手で、初めて1大会で賞金1億円を獲得したシンデレラボーイから、試合ユニホームをもらった。

■1人にプレゼント

恐る恐る「これでも大丈夫ですか」と差し出した白いユニホームは、17年に台湾で行われた日本、台湾、韓国の3カ国対抗戦で優勝した時に着用したものだ。記念すべき一品だが、大会以降は押し入れに眠ったままだったとか。「ずっと着ないより、世に出た方がいいかな」と照れ笑いした。

ゲーム好きな大学の先輩から勧められ、16年から競技を始めた。シャドウバースは、スマートフォンやパソコンで行うデジタルカードゲーム。ターン制で行われ、場に相手の体力を削るカードを出し合って、先に0に減らした方が勝ちとなる。40枚あるデッキからランダムにカードが配られ、相手の手札を読む必要があるため、将棋や囲碁のような頭脳戦となる。

小、中学と9年間、テニスに没頭するスポーツ少年だったが「昔からカードゲームは好きでした」とのめり込んだ。17年にプロリーグに所属し、6カ国、24人が参加した昨年の世界大会で優勝して賞金100万ドル(約1億1000万円)を手にした。

eスポーツは昨夏のジャカルタ・アジア大会で公開競技として行われ、22年大会では正式競技になるなど、世界で注目される競技になっている。しかし、現段階では、五輪実施競技入りは厳しい状況だが「オリンピックで採用されるために、僕や注目されている選手が頑張って世間からの評価を得たい」と夢見ている。【佐々木隆史】

◆応募方法 プレゼント希望者は、はがきに住所、氏名、このページの感想を明記の上、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社スポーツ部「これ要ります?(15)」係までご応募ください。3月26日到着分まで有効です。