体重無差別で争い、19年世界選手権東京大会(8月25日開幕、日本武道館)女子78キロ超級代表最終選考会を兼ねた柔道の全日本女子選手権は21日、横浜文化体育館で行われる。

2連覇を狙うアジア女王の素根輝(そね・あきら、18=環太平洋大)が20日、会場で会見を行い、18年世界選手権覇者の朝比奈沙羅(22=パーク24)へ5連勝を誓った。

黒のパンツスーツ姿で出席した素根は「世界選手権に向けて結果が大事なので、優勝だけを目指してやる。(朝比奈とは)直接対決で投げて勝つことが一番大きなアピールになるので、(決勝で戦う場合は)何が何でも一本を取る気持ちで試合する」と気合を入れた。

昨年は選抜体重別選手権と全日本女子選手権で朝比奈に連勝したが、それまでの国際大会などの実績により、世界選手権の個人代表にはなれず、2番手として混合団体代表に選出された。「すごく悔しい思いをした。それ以降、来年は(世界選手権に)『絶対に出るんだ』という強い気持ちでやってきた」。

4月から岡山にある環太平洋大に進学した。食事や生活面をサポートする母美香さんと稽古相手の兄勝さんとともに引っ越した。福岡・久留米市の実家と同じように、自宅の2部屋を練習部屋にして、トレーニング器具も持ち込み日々鍛錬する。「良い意味で環境の変化もなく、精神的にも心強い。最後は気持ちで勝ちきる」。世界女王とほぼ横並びとなったアジア女王は、世界選手権代表1番手を奪いに行く。