京都・宇治市に誕生した「木下アカデミー京都アイスアリーナ」で14日、竣工祝賀式が行われた。府内唯一の通年リンクとなり、滑り初めで演技した京都府出身の宮原知子(21=関大)は「地元にこういう施設ができて、すごくうれしい。自分のホームタウンに戻ってきて、練習もできる。ワクワクします」と喜んだ。

同アリーナはメインリンクとサブリンクを備え、フィギュアだけでなく、アイスホッケー、ショートトラック、カーリングにも対応。15日にオープンする。宮原と共に演技した紀平梨花(17=関大KFSC)も「新しいリンクですごく滑りやすかった」と好感触を示した。

日本スケート連盟の長島昭久会長は「『通年にわたって練習できる場所がない』という選手の悲痛の叫びが、全国からあがっている。通年リンクが完成し、木下アカデミー京都アイスアリーナが非常に大きなステップになる」。京都府の西脇隆俊知事も「ここから世界にチャレンジする選手を育成すると聞いている。多くの府民にも利用していただきたい」と願った。