大坂なおみ全豪は五輪と似た環境、金につながる連覇

2連覇を狙う全豪オープンの前哨戦。今季の開幕戦ともなった1月6日からのブリスベン国際で、世界3位の大坂なおみ(22=日清食品)は、これまでとは違ったプレーを見せた。

準決勝で同2位のプリスコバ(チェコ)に敗れたが、「最初の2セットは4大大会の決勝レベルだった」と話すほど、高い集中力で打ち合った。

大坂は大舞台での強さに定評がある。換言すれば、小さな大会では集中を欠き、早期敗退が多いということだ。事実、数字もそれを証明する。本戦だけに限れば、4大大会は通算37勝13敗で勝率7割4分。4大大会に次ぐ年間4大会しかないプレミアマンダトリー(PM)も同29勝10敗で勝率7割4分4厘だ。

しかし、4大大会とPMを除いたツアー本戦だと、通算53勝44敗で勝率5割4分6厘。2割近くも勝率がダウンする。力がありながら、小規模大会で身が入らないのは自身も実感しており「いつも大舞台“には”、強いって言われる」と苦笑いだ。

今年は、その皮肉な評価を覚悟を持って払拭(ふっしょく)するつもりだ。「今年の目標は小さな大会でも1ポイントごと全力投球。それが勝ちにつながる」。ブリスベン国際の準決勝で敗れた後、悲壮感がなかったのは、その全力投球をやりきったからだ。

それが「不可能だと分かってはいる」と言いつつも「(今年は)全勝するつもりで戦う」ことにつながる。全豪も、その気持ちは変わらない。「連覇は全米で1度経験したけど、大会でどういう気持ちになるかはまだ分からない。分かっているのは、全力投球することだけ」。

そして全豪は東京オリンピック(五輪)の会場である有明と同じハードコートだ。真夏で高温でも湿度が低いのが特徴だが、沿岸都市のため多湿になることもある。東京五輪と環境がよく似ることもあり、全豪2連覇は、東京五輪金メダルにもつながっている。

◆全豪オープンテニスは、WOWOWで1月20日~2月2日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。