日本代表の松島幸太朗(27)擁するクレルモンはモンペリエに惜敗し、今季3敗目を喫した。

全得点がPGの異例の展開だった。前半から一進一退の攻防戦が続き「PG合戦」に。前半1分、モンペリエのSOに約50メートルのPGで先制されると、同12分にはクレルモンのSOロペスがPGを決めて同点に。その後も両者がさまざまな角度からPGで得点を重ね、前半を6-15で折り返した。

後半5分には、モンペリエSOのPG成功で一時12点差となった。クレルモンのプロップが一時退場し、数的不利になる場面もあったが、ロペスが3連続PGを決めて6点差に迫った。15-21で迎えた後半39分には、クレルモンが敵陣ゴール前のラインアウトからの攻撃で逆転を狙ったが、ボールを奪取されてノーサイドとなった。結局、モンペリエSOがPGを8本中7本、ロペスが5本中5本決め、それが全得点になった。

この日の松島は2試合連続のトライとはならなかったが、相手防御の裏を狙ったキックや力強い好タックルなどを連発し、チームを支えた。

クレモルンは9試合を終え、6勝3敗で暫定3位。モンペリエは8試合で3勝5敗の10位に浮上した。