「過去最高」へ吉兆の並びだ。国際統括団体ワールドラグビー(WR)は26日、23年W杯フランス大会の日程を発表した。1次リーグD組の日本代表(世界ランク10位)は組内最上位のイングランド(同3位)と2戦目(9月17日、ニース)、次点のアルゼンチンと最終戦(10月8日、ナント)で対戦。19年W杯日本大会で達成した8強超えを見据え、代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(NTD、51)は「気持ちの持っていき方を経験している。そういう意味で一番いい並び」と歓迎した。

19年は世界ランク1位で開幕を迎えたアイルランドから2戦目で歴史的勝利を挙げ、最終戦で15年に敗れたスコットランドに雪辱。4連勝で1位突破を決めた。23年は格下に位置づけられる米大陸第2代表戦(9月10日、トゥールーズ)を皮切りに、最短でも中6日と日程に余裕もある。藤井NTDは「決勝トーナメントに行き、自分たちが行ったことがない場所まで行くのが目標」とし、事前現地視察も行う意向を示した。

ニュージーランドで日程を把握したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(51)は「17年のトンガ戦の際に準備も含めて(1次リーグで2試合を戦う)トゥールーズに滞在し、街にも精通していることを考えますと、私たちにとって好材料です」とコメント。大会は9月8日に開催国のフランス-ニュージーランド(サンドニ)で開幕し、10月28日に同地で決勝戦が行われる。【松本航】

◆日本代表の23年W杯1次リーグ(D組)日程 ◇9月10日 米大陸第2代表(トゥールーズ) ◇9月17日 イングランド(ニース) ◇9月28日 オセアニア予選勝者(トゥールーズ) ◇10月8日 アルゼンチン(ナント)