74回目にして初の屋外開催となった日本一決戦で、日光対応のためピスト(競技コート)を移設するハプニングが起きた。正午ごろ始まった第2試合の女子エペの開始直後。30秒ほどで快晴の会場が強い日差しにさらされて、試合が中断した。
東京オリンピック(五輪)日本代表の佐藤希望(35=大垣共立銀行)が「まぶしくてマスクの中が真っ白になって何も見えなくなってしまって」と審判に申し出た。マスクに黒いテープを張って仮の日よけも作ったが「中で光が反射してしまってダメでした」と改善せず。太陽が動くのを待てば長い時間がかかるところだったが、ここは運営スタッフが迅速に対応した。スーツ姿の男性らが続々とステージに上がって、ピストの位置を動かして直射日光を避けるようにした。
そのかいあって、試合は問題なく再開。佐藤が原田紗希(21=慶大)を15-8で下した。2年連続、女子エペでは史上最多7度目の優勝を果たした。
若手に貫禄を示した佐藤は「(終盤にも機器トラブルの中断があったが)臨機応変に対応できたかなと。休憩くらいの気持ちで、そこは経験の差かな。すぐに対応してくださってスタッフの皆さんに本当に感謝です」と初の六本木会場での勝利を喜んでいた。【木下淳、平山連】


