ラグビーの新リーグで1月に開幕した「リーグワン」3部の宗像サニックスブルースが30日、事実上の廃部となる今季限り(5月末)での活動休止を発表した。
選手はこの日午後、クラブハウスで「活動休止」の正式決定を伝えられ、「とうとう来たか」という受け止め方だったという。
サニックスは「最大限チームの存続に向けて努力してまいりましたが、現下の経営環境を総合的に判断した結果、当社としてこれまでと同様の体制でチームの強化・継続は断念し、ラグビー部の活動を休止することを決定しました」と理由を説明した。
オンライン会見に臨んだ執行役員の曽我拓企画本部経営企画部長は「エネルギー価が高騰したり、足もとではロシアで戦争がというような、非常に経営としては不安定な状況に陥っていまい、先行きの見通しが非常に立ちづらい環境もございまして、苦渋の決断ではありますが、プロのカテゴリーでやっていくことは諦めようという決断をした次第です」と話した。
新入団4選手を含む選手の今後については「所属選手のキャリアを最優先に考え、会社として移籍・再就職の支援を行ってまいります」。ただ4月に発足する新チーム「LeRIRO(ルリーロ)福岡」などへの選手の移籍について、現時点で決定事項はない。
チームに関しては「他社へのチーム譲渡につきましても可能な限り継続してまいります」としたが、現時点で本格交渉を行っている譲渡先はない。
チームは94年にサニックスラグビー部として創部。九州の新興チームとして福岡県社会人Cリーグからの挑戦で急成長し、96年度には西日本社会人Aリーグ昇格を決めた。トップリーグ(TL)は初年度(03年)から参戦。有力選手を獲得しながら、九州のトップチームとして活動を続けてきた。
現在、日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも現役時代に在籍。日本代表ではWTB吉田義人、FB岩渕健輔(現日本協会専務理事)、19年W杯日本代表のWTBレメキ・ロマノラバらも所属していた。
宗像はチームの力はありながら昨年にあった新リーグの振り分けで3部になり、活動規模を縮小していた。チーム存続を求める署名活動も行われていたが、願いは届かなかった。
九州を拠点にするラグビーチームでは昨年4月に、トップチャレンジリーグ(当時)に所属していたコカ・コーラが活動休止を発表。事実上の廃部となっており、2年連続で九州の有力チームが消滅する。


