日本代表候補で構成した「エマージング・ブロッサムズ」で急きょ先発に抜てきされたNO8テビタ・タタフ(26=東京サントリーサンゴリアス)が、フル出場で存在感を発揮した。

試合2日前のメンバー発表時点では控え。だが、当初NO8を務める予定だったセル・ホゼ(31=花園近鉄ライナーズ)が「家庭の事情で出場できないと直前で決まった」(堀川隆延ヘッドコーチ)ため、先発に繰り上がった。

何度も力強くボールを前に運び、12点リードの後半34分にはダメ押しのトライ。トライの場面は「チームのサインがあって、自分の強みを生かせた。本当に良かった」と振り返った。

今回の一戦は1月にトンガ北部の海底火山で起きた大規模噴火の影響による被災者の救援と、被災地域の復興支援を目的に行われた。タタフ自身もトンガ出身で、1月のリーグワンの試合後には「まだ家族と連絡が取れず、言葉が見つからない」と話したこともあった。母国にルーツを持つ選手がそろった相手に強みを出し、日本代表昇格に向けてもアピールとなった。

「なかなかこういう試合はない。相手にトンガという試合で、本当にうれしかったです。課題はフィットネス。今日は80分で、自分がどれぐらい走れるのかを意識しました」

183センチ、124キロの体を懸命に動かしてフル出場。80分間で得た収穫と課題を、18日のウルグアイ戦(秩父宮)に生かす。【松本航】