7年ぶりに体操世界一復帰を目指す日本男子が、団体総合の予選を、圧倒的な強さで1位通過を決めた。6種目合計260・695点をマークし、2位の英国に7点以上の大差をつけた。
最大のライバルと目された中国はミスが続き、249・929点と4位通過となった。上位8カ国で争われる現地時間2日の決勝で3位にまでに入ると、24年パリ五輪の出場権を獲得する。
上位24人が決勝に進む個人総合は、谷川航(26=セントラルスポーツ)が84・731点で首位、東京五輪個人総合金メダルの橋本大輝(21=順大)が2位のワンツーフィニッシュで予選を通過した。団体総合、個人総合ともに、決勝には予選の点数は持ち越さない。
課題だったスタートのあん馬で、いきなり日本に暗雲が垂れこめた。エースの橋本が落下。あん馬を得意種目とする谷川翔(23)が降り技を決められず。嫌な雰囲気で、2種目目のつり輪に向かった。
力技がものを言うつり輪も、日本にとっては苦手な種目だ。あん馬のミスを、少しでも挽回しないと、流れは完全に悪くなる。その日本を救ったのが、最もつり輪を得意とする神本雄也主将(28=コナミスポーツ)だ。
神本は、着地こそ伸身の新月面(後方伸身2回宙返り2回ひねり)で1歩動いたが、ほぼ完璧に演技。種目別で6位につける14・500点をたたき出し、悪い流れを断ち切った。「最初のあん馬以外は100点と言っていいくらい日本らしい演技ができた」。
神本が「会心だった」と自画自賛した平行棒でも種目別2位の15・433点をマークし、出場した3種目中2種目で、しっかりと役割を果たした。19年世界選手権でも主将を務めたが、その時は悔しい銅メダル。「今度こそ、絶対に金メダルを取る」と、決勝でも心技体でチームを支える。


