今年も「女王」の座を勝ち取った。花輪・畠山香恋(かれん、3年)が、女子距離5キロクラシカルで12年ぶりに秋田勢同種目連覇を果たした。
前日8日に準優勝した5キロフリーと同様、がむしゃらに前進。2位に0・8秒差をつけて逃げ切り、今大会東北勢初優勝を決めた。
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ライバルを意識し、連覇への険しい道を進んだ。52番滑走の畠山は、50番滑走で前日8日の5キロフリー優勝の山崎優風(長野・飯山、3年)を追いかけ、スタートから力強い滑走を見せた。標高989メートルの高所から始まる全長5キロは、中盤から約600メートルの上り坂が続くタフなコース。前日のフリーでは後半に失速したが「前だけを向いて、がむしゃらに体を動かして最後まで力を出し切りました」。ゴールを駆け抜けると、最後まで電光掲示板の1位から落ちることはなく、栄冠をつかんだ。
現状に満足せず、高みを目指してきた。レース後には必ず反省し、1位を取っても「次は次」と気持ちを切り替え、目の前のレースに挑んできた。インターハイ優勝を果たすため花輪に進学し、昨年は2年生で初優勝を経験。「2連覇する気持ちで今年(のレース)に臨み、その目標をかなえられて、監督、コーチ、保護者にも恩返し、感謝の気持ちを結果で出せた」と笑顔を見せた。
個人戦は2日連続で表彰台に立ったが、11日には3人で戦う女子距離15キロリレーを控える。結果次第では4年ぶりの総合優勝が視野に入る。「個人では秒差で悔しい思いをした人もいる。リレー優勝という目標を夏から掲げてきたので、全部出し切って達成できるように頑張りたい」と意気込んだ。
世界ジュニア選手権日本代表の逸材。憧れのスポーツ選手は白血病を克服し、東京五輪に出場した競泳女子の池江璃花子(22=ルネサンス)だ。「病気を乗り越えて結果を残している。どんなことがあっても諦めなければというのを(学んだ)」。逆境が訪れても屈せず、優勝への思いを結集させて全員で「1位」の表彰台に上がる。【相沢孔志】


