第100回大会準優勝の京都成章が、不祥事を乗り越え上々の滑り出しを見せた。
前半2分、WTB尾関仁(1年)の先制トライを皮切りにゴールラッシュが幕を開けた。同9分、中央のラックからパスを受けたプロップ山川天満(3年)がトライ。同12分にはWTB乗松龍志(2年)が個人技で魅せた。
右サイドで自らキックしたボールを押さえ込んでトライ。さらに、流れるようなパス回しからCTB田中聖大(2年)が連続トライを決めるなど、前半だけで7トライを奪った。
ハーフタイムにはFW5人を交代させ温存。後半に富山第一に2トライを奪われたが、京都成章も5トライを追加し、危なげなく勝ちきった。
今季から指揮を執る関崎大輔監督は「やってきたことがしっかり出せた」とオフェンス面には合格点をつけたが、2トライを奪われたディフェンス面について「全然ダメでした。課題としていただいたので、次にしっかり修正したい」。自身の“花園初勝利”については「どうですかね。コーチ時代から来させていただいているので、強く意識していないです」と語った。
今年7月には、元部員らが大麻取締法違反の疑いで逮捕されていたことが発覚。不祥事を乗り越えての花園勝利となった。
関崎監督は「本当に良くここまで来てくれた。乗り越えてくれた」。選手と面談を行い、「ラグビーやってる場合じゃない。もう1回生活を見つめ直そう」とあいさつや掃除、遅刻をしないなど“当たり前のこと”を徹底した。
主将のCTB太田陸斗(3年)も「多かった遅刻も減ったし、掃除もみんなできれいにすることで協力し合う形になった。コミュニケーションが取り合うのが増えました。チームの雰囲気も良くなったと思います」。苦い事件を糧に、前を見据え乗り越えてきた。
京都成章は30日の2回戦で、Bシード校の石見智翠館(島根)と対戦する。
太田は「シード校を撃破して上位に食い込んでいきたい。1戦1戦、目の前の相手を倒していきたい」と宣言。不祥事を乗り越え、結束を強めた京都成章がシード校に襲いかかる。【阪口孝志】


