佐賀工のツインズが出陣する。双子の増本兄弟だ。初戦を前に、兄のCTB隼と弟のWTB敦は「花園に2人そろって立ちたい」と口をそろえた。
一卵性双生児。言うまでもなく、そっくり。ともに身長170センチ、体重は2キロ差。サイズもほぼ一緒で、首元にあるほくろ位置で見分けるのがやっと。「あまり目立ちたくないタイプ」と言う弟に、兄もうなずく。控えめな性格まで同じなようだ。
2人は小1からラグビーを始めた。クラスメートに誘われたのがきっかけだった。中学卒業後は「東福岡を倒したい」と増本兄弟は決意。地元の福岡を離れ、隣県の伝統校へ進学を決めた。高校3年間、同部屋で寮生活を送った。「ほんとささいなことで」。兄弟けんかをしたこともあった。
小中高と同じユニホームでプレーしてきたが、大学は別々の道に進む。弟の敦は「花園で最後になるので一緒にプレーすることが1つの目標。夢でもあります」と力を込めた。現状では兄の隼はリザーブも、枝吉巨樹監督(48)は「2人ともスタートでおかしくない実力」と認めている。
この日は東大阪市内で約3時間の練習で調整した。チームは高校日本代表候補6人を擁し、今大会は21年ぶりのAシードで臨む。優勝候補と前評判は高く、悲願の花園初制覇へ期待も高まっている。


