16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)女子シングルス銅メダリストで、21年東京五輪代表の奥原希望(28=太陽ホールディングス)が杉山薫(20=BIPROGY)との決勝に臨み、第3ゲーム(G)を迎える前に股関節の痛みにより棄権した。2年ぶり6度目の優勝はならなかった。

試合後は右ふともも付近にアイシングを当てながら、会見場へ姿を現した。試合開始直後から違和感があったと明かし「我慢しながら試合はしていたんですけど、負荷がどんどん蓄積していくにつれて、足がどんどん反応しなくなった。足に完全に力が入らなくなってしまった」と状態を説明した。

それでも第1Gは21-17で先取し、足が止まり始めた第2Gも18-21と粘りをみせた。「私の中では棄権という選択肢はずっとなくて。私が初めて優勝した時も五輪レース中で、相手が棄権という形だったので。やっぱりどうしてもコートに立って試合をして、若い子たちとバドミントンがしたかった」と涙を拭った。

奥原は世界ランキングは日本勢3番手の26位。来夏のパリ五輪選考レースでも、出場圏外の日本勢3番手につけている。今大会はポイント対象外だったが、来年1月から同4月末まで選考レースは続く。

「年明け早々、試合が立て続けにあるので、しっかりそこに向けて1度休んで、体とまた向き合っていけたら。早く復活して、来年からのレースをしっかり戦いきれるようにしたい」と見据えた。