バドミントンの団体世界一を決める国・地域別対抗戦の男子トマス杯は2日、中国・成都で準々決勝が行われ、日本はマレーシアに1-3で敗れた。今大会限りで代表から退く元世界ランク1位の桃田賢斗(29=NTT東日本)は5番手での出場を予定していたため、出番がなかった。

桃田は4月18日に代表引退を発表。今大会へは「団体戦がすごく好き。(支えてくれた)メンバーに少しでも力になりたいと思い、(代表最後の試合を)個人戦ではなく、団体戦に選んだ」と意気込んでいた。

今後は主に国内で現役を続けつつ、子どもたちとの交流活動などにも尽力するという。

◆桃田賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日、香川県三豊市生まれ。小学2年からバドミントンを始める。15年世界選手権では日本男子初の銅メダルを獲得。16年4月に違法賭博問題が発覚し、無期限の出場停止処分。同年リオデジャネイロ五輪の推薦・派遣も見送り。18年8月の世界選手権で日本男子初優勝を収め、同9月に世界ランク1位。20年1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて、全身打撲や右眼窩(がんか)底骨折。21年東京五輪は1次リーグ敗退。175センチ。