日本の第一人者が地元で「ラストジャンプ」を飾る。

ノルディックスキー複合男子で6大会連続五輪(オリンピック)出場し、現役を引退した渡部暁斗さん(37)が23日、地元長野・白馬村で自身プロデュースの気候変動の啓発イベントを6月6日に開催すると発表した。日本オリンピック委員会(JOC)と共催。

イベント名は「WATABE AKITO's LAST JUMP powered by you」。

地球温暖化による雪の減少傾向の問題を多くの人に知ってもらおうと企画した。全国の小中学生150人を集めて、ジャンプ台まで行くためのリフトに必要な電力を自転車で発電してもらい、渡部さんがノーマルヒルを1本飛ぶ。

昨年からイベントを構想していたといい、「自転車でのサイクル発電を体験してスポーツを楽しみながら気候変動問題についても少し学んでもらえたら」と狙いを語る。

JOCの橋本聖子会長への表敬訪問でもアピール。「元自転車のオリンピアンとして、その健脚を生かして会長にも手伝っていただけませんか」とオファーをしたという。

長年、さまざまな雪国を訪れてきた中、「間違いなく気候変動問題が悪い方向に進んでいる」と課題意識を持っていた渡部さん。雪不足によりスキー場が廃業に追い込まれるなどアスリートの練習環境にも影響が出ているという。

「スポーツでも気候変動問題でもネガティブにではなくポジティブに捉えて小さなアクションから始めるところが大事かなと自分は思っている」。未来へのメッセージも乗せて最後の飛躍に臨む。

参加者の募集は5月7日から開始予定。