世界ランキング6位の日本が、同40位オーストラリアを3-0で下し、1次リーグ(L)3戦全勝でA組1位通過を決めた。左のエース西田有志(26=大阪B)がチーム最多の16得点を挙げ、気迫のプレーで鼓舞した。11日の準々決勝のカードを決める1次Lの全体順位は9日に行われるイラン-中国戦などの結果を受けて確定するが、上位で決勝トーナメントに進む可能性が上昇。28年ロサンゼルス五輪の出場権獲得へ前進した。
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西田の気迫がコートを支配した。第1セット(S)には強烈なサービスエースで流れを引き寄せると、第2Sは軟打やバックアタックで得点。第3Sも強打を連発し、劣勢の終盤にはブロックを打ち抜いて同点に戻した。要所でチームを救うプレーだけでなく、雄たけびを上げて何度も仲間を鼓舞。リベロを除く先発6人全員が2メートルを超える相手にも「常に自分が優位に立っているというメンタリティー」と一歩も引かず、ストレートの完勝に導いた。
状態は万全ではなかった。4日のオマーン戦の第4S途中、着地の際に右足を負傷して交代。「良くはなってない」とこの日もサポーターを着けてプレーしたが「痛みはあるが、やめるほどではない」とチームのために力を尽くした。
昨年は代表活動を休養した。18歳から日の丸を背負い、24年パリ五輪ではチーム最多の81得点。走り続けてきた心身と向き合い「1年後にチームの力になれるように準備する期間」と決断した。「正しかったのかという葛藤が常にある」と不安も抱えながら、週6日でトレーニングを継続。専門トレーナーを招き、フィジカルを鍛え直して、戦いの舞台へ戻ってきた。
その視線は、先へ先へと向いている。目指すは早期切符獲得で、ロスを優位に戦うこと。「この大会に向けてやってきたわけではない。さらに良いものにできるように、またコンディションを整えてやっていきたい」と言い切った。準々決勝からは負ければ終わり。「あと3戦。まず勝って、五輪を決めたい」。ブランクも痛みも言い訳にせず、勝利だけを求めて左腕を振り抜く。【勝部晃多】


