スポーツクライミングの今季最終戦として日本で2年連続開催されている、世界最初の男女混合団体、国別対抗戦「ネーションズ・グランドフィナーレ」のボルダーで日本が2連覇を達成した。233・90点で2位の韓国(188・80点)に45・10点差をつけ、自国で王座防衛した。
2024年パリ五輪(オリンピック)複合男子の銀メダリスト、今年の愛知・名古屋アジア大会では2連覇を果たした安楽宙斗(19=JSOL)は2年連続で参戦し、今年も優勝でシーズンを締めくくった。
安楽「第1は得意な課題で、焦らず、落ち着いて決められました。メンタルが強くなったかなと。(ダイナミックな跳躍が必要だった)第2は苦手なところをドンピシャで出されました(笑い)。でも、今の実力を出せたので満足しています。予選は変に楽しもうとしていたので(お祭り的な大会でも、課題の難易度が低いわけではなく)本気で挑んだ決勝は、仲間と喜び合えて、いつもの何倍も楽しかった。連覇がかかっていましたけど、やることは去年と同じ。自分の登りをするだけでした」
今季はワールドシリーズ(旧ワールドカップ)で史上初の6戦中5戦で優勝。年間総合Vも、こちらも史上初の4年連続に伸ばすシーズンとなった。
その中で、優勝を決めた後に迎えた最終の第6戦に来季の伸びしろを見た。米ソルトレイクシティー大会について言及し「距離出し(腕の力だけではなく、足の蹴り出しや体幹、体重移動も生かす技術)の課題に対応できなくて、ソルトレークは29位でした。まだ足りないところがたくさんあるなと。安定して勝ち続けるためには、まだまだ練習が必要だと感じました。リードはトップ選手との差を実感した1年にもなりましたね。来季は、リードの登りを見直しつつ、両方できる才能を生かして2種目で強くなりたい」と目を輝かせた。
川又玲瑛(23=フリー)も、女子の関川愛音(19=フリー)中村真緒(26=日新火災)と力を合わせて貢献。課題を初挑戦で決める「一撃」で盛り上げ、この大会の象徴とも言える男女1人ずつ登場の混合(ミックス)にも川又が登場。「決勝はシンプルに楽しかった。(男女混合は)僕が得意な柔軟性の求められる課題だったので、登れて良かった。仲間がいて心強かったですし(個人的には)初めてのチーム戦で一緒に優勝できてうれしかった」と納得の登りを披露した。【木下淳】


