スポーツクライミングの今季最終戦として日本で2年連続開催されている、世界初の男女混合団体・国別対抗戦「ネーションズ・グランドフィナーレ」で日本が2冠を達成した。
予選2位の日本が逆転優勝。世界王者、今秋の愛知・名古屋アジア大会で金メダルに輝いた鈴木音生(22=静岡県連盟)が唯一の完登を遂げ、最高点の48ポイントで貢献した。合計157・5点で、昨年優勝の韓国に借りを返した。
国別ランキング上位の強豪が世界から来日。米国、韓国、スイス、オーストラリア(ウガンダは出場辞退)と、ホスト国が団体戦の頂点を争う中、日本は午前に予選から鈴木、村下善乙(22=千葉県連盟)小池はな(21=日大)中川瑠(22=INPEX)の男女4人が出場。韓国に次ぐ2位で午後の決勝に進み、小池は「決勝では必ず1位に返り咲きたい」と意気込んでいた。
命綱を着けて12メートル超(今大会は13メートル)の壁を登るリード種目のミックスチーム(混合団体)戦。韓国には昨年、初代王座を許しており、今年は期待されていた雪辱を完遂。4選手は次の通り喜びを語った。
村下「うれしいとホッとしたが半々。気持ち良く引退できそうです」
鈴木「最終面の、黒いホールドが並んでいる辺りや最初の方でも落ちそうだったけど(ボルダーで優勝の安楽)宙斗も来ていて、アドバイスしてもらったおかげ。あそこが勝負を分けた一手かなと思いますね」
小池「予選の時は(村下)善乙君と同じルート。決勝は(鈴木)音生君と同じで、すっごい情報を2人とも与えてくれたので、いい選択ができました。女子同士で課題(コース)を決める時も、得意、不得意がハッキリ分かれていたので、本当にやりやすかったかなと思います」
中川「(最終日の最終種目。雰囲気も含めて観客に向けて)応援もしっかり聞こえて力になったなと思います。予選は(冷え込んだ午前で)寒かったんですけど、決勝は熱気もあって、しっかり登れました」
この大会は、昨年も同じ飯塚市で「クライミンググランドファイナルズ」として行われた。今年は名称変更。男女、個人団体、パラ競技との垣根を越えた総合大会、日本初の健常者との一体開催として、パラクライミング(5、6日)とボルダー(7日)も実施された。このリードの初優勝で有終の美を飾り、大会は大団円を迎えた。【木下淳】


