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  インタビュー<日曜のヒロイン>
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第344回    安藤美姫  
2003.01.05付紙面より


夢中になれる4回転

安藤美姫  たった1回転、いや半回転の差が日本中に「ほぉー」という、うれしい驚きを巻き起こした。昨年、年も押し詰まってオランダから飛び込んできた「女子フィギュアスケート安藤美姫(15)、世界の女子で初、4回転ジャンプに成功!」のニュースである。早速、ギネスにも申請された。06年イタリア・トリノの冬季五輪に向け楽しみなスターの誕生。03年最初のヒロインとして早速、登場してもらった。

(写真=リンクサイドでまっすぐカメラを見つめポーズをとってくれた安藤美姫)


空中で確信

 「空中で、降りられる気がしたんです」。

 4回転を成功させた直後の安藤のコメントである。ジャンプ中の何分の1秒かに、天才少女が感じた確信だった−。

 −−美姫ちゃん、おめでとうございます。成功して一夜明けた後、見える世界も変わっていた

 安藤 全〜然(笑い)。自分は自分だから。何も変わってないですよ。

 氷上では、大人のような表情も見せるが、ジャージーに着替えて目の前に来るとニコッと笑って、かわいらしい中学3年生の女の子。普段の学校のことも聞きたくなった。

 −−勉強は

 安藤 全然駄目ですね(笑い)。

 −−得意な科目は

 安藤 全くないんです。

 −−スポーツは

 安藤 それもだ〜め。球技がまったく駄目です。小さいころは足は速かったんですけど。

 −−好きな言葉とか

 安藤 好きな言葉? それは、ないですね。

 冷たい? 返答ばかり。しかし、トリノ冬季五輪に質問を移すと…

 安藤 出たいっ、出たいです! 行きたいですよぉ。私の夢ですから。

 −−得意な科目は

 夢の話になって一気に目がキラキラと輝いていく。

 昨夏から始めた4回転の練習。もう練習では何回も成功させて、後はどの大会で跳ぶかを決めるばかりだった。選んだのがオランダ・ハーグのジュニア・グランプリ最終戦。世界が注目する最高の舞台、渾身(こんしん)の4回転だった。

 8歳からスケート教室に通いだし「ジャンプが楽しい」「自分を見てもらえてうれしい」と、面白くて病みつきになる。

 それまで習っていた英語、新体操、水泳、絵画教室、ピアノ、まだまだあったが、全〜部やめた。

 安藤 だって、私のやりたいことが、早くも見つかったって感じだったんですもの。

 学校から帰って4時。リンクで滑って跳んで毎日8時半まで。現在は6時までとレッスン時間は短くなったが、その後は家で、筋力トレーニングを約2時間みっちりとこなす。テレビは見ない。11時半には決まって就寝だ。

 −−もし、スケート以外に時間が取れたら

 安藤 やっぱりスケート。もっともっと滑りたい。もっともっと練習したい。

 モー娘のメンバーの名も知らなければ、スマップの番組も見たことがない。

 安藤 だけど、全然気にしてません。私にはスケートがあるから。

 15歳のすべてをぶつけて、少女は氷上に舞う。


母には感謝

安藤美姫  「練習で50回跳んで50回失敗するんですよ。それを見てると『どうして、そんなにまでして』と、こっちがつらくなることもあります。でも『頑張って』という思い、願いみたいなものかしら」と母・明美さんである。

 娘の体重管理も、母の気掛かりである。

 1キロ増えても、滑りやジャンプに大きな影響が出る。母親が栄養学の本を買い集め、自力で研究しては、娘と2人で相談しながら実行する。玄米食も取り入れた。でも、美姫ちゃんの本当に好きな食べ物は焼き肉。カロリーを考えれば少々我慢である。

 そんな安藤の尊敬する人は「やっぱりお母さん」。

 安藤 尊敬っていうか、感謝かなぁ。しかる時はビシビシ言うけど、次の日は「大丈夫だからね。心から滑りなさい」って励ましてくれるんです。そう言ってくれるお母さんが大好きなんです。

 4回転を成功させた時、娘は母の所に迷わず滑り寄った。普段は、そんなことをしない少女である。

 50回跳んで50回失敗しても、母は祈る思いで娘を見続けた。娘は娘で「お母さん」がどんな思いで見ていてくれているか、分かり過ぎるほど分かっていた。

 「お母さん、やった」「よかったね」。それ以上に、その瞬間、どんな言葉も必要なかった。


恋愛フフフ

 オリンピックが行われた次のシーズン、例年ならいまひとつ盛り上がらないことが多い。しかし今シーズンは違っていた。

 原因は安藤もいる日本女子ジュニア世代に逸材がズラリとそろったからだ。城田憲子日本スケート連盟フィギュア強化部長は言う。「日本は今、世界のひとつ上を歩んでいる」。

 安藤のライバルたち。14歳・12歳の浅田舞・真央姉妹も、今年からシニアに移った中野友加里(17)もトリプルアクセル(3回転半)を跳ぶ。今まで、伊藤みどり(33)しか跳べず、10年たってようやくジュニアの上の世代の恩田美栄(20)が、跳び始めたトリプルアクセル。それをジュニア世代はいとも軽々と次々にクリアして見せてくれているのだ。トリノの期待の星たち。その中でも一番のキラキラ星が4回転の安藤美姫というわけだ。

 安藤のコーチの佐藤信夫氏は言う。「確かに、スケートはジャンプだけではないですが、トリノでは4回転がキーになるのは間違いない。彼女は軸がぶれない。大事な、ここ一番で成功させる瞬間的な集中力もいい。それは普段の筋力トレーニングなどの努力が素晴らしいからだと思う。恐らくトリノでは2人、3人と女性も4回転を跳ぶのは間違いない。その1人がすでに跳んでいる安藤ですよ」。

 彼女の今後の課題も尋ねてみた。「表現力です。恋する? ハハ、恋愛は良い薬にもなれば、のめり込み過ぎて災いにもなる。バランスが難しいです(笑い)」。

安藤美姫  本人にも恋の質問。

 安藤 エェ〜、それはフフフです。

 まんざらでもない反応。

 −−それは、スケートの友達? それとも学校の人

 安藤 恥ずかしいから、言えないです。でも、練習で行き詰まった時なんか、メールで励まされたりして、気分が楽になれたりするんです。

 バランスも、OKじゃないですか?

 リンクサイドでのインタビュー。話を終えてリンクに戻った彼女は、ゆっくりと滑り始める。まるで、氷との語らいを楽しむかのようだ。舞い上がり、舞い降りて、さわやかな風が吹き抜けた。


これからが大変

 日本男子代表・本田武史選手(21) 彼女が本当に大変になるのは、これからだと思います。僕も初優勝した後、マスコミの取材が集まってきたりで、それまでになく注目され、プレッシャーがすごかったことを覚えています。そういう中で、伸びていけるかどうか? それは彼女の精神力を含めた鍛え方にかかっているんだと思います。それと、日本の女子選手は比較的小柄で体形もシャープで、ジャンプに適した体形に恵まれているんですが、これも、きちんと管理する。彼女ならできるんじゃないかな。応援してます。


 ◆安藤美姫(あんどう・みき) 1987年(昭和62年)12月18日、名古屋市生まれ。8歳からスケートを始める。今季は全日本ジュニア選手権連覇、ジュニア・グランプリ最終戦3位。シニア部門に参加した全日本選手権は5位。2月にはチェコで開かれる世界ジュニア選手権に出場する。オリオンクラブ所属。愛知・城山中3年。160センチ、46キロ。


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(取材・馬場龍彦、撮影・たえ見朱実)
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