NHKは26日、都内の同局で会見を開き、25年前期の連続テレビ小説「あんぱん」の柳井嵩(やない・たかし)役を北村匠海(26)が務めることを発表した。北村は初の連続テレビ小説出演となる。

今作は「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかし(本名・柳瀬嵩)さんと小松暢さん夫妻の半生がモデルとなる。戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」を生み出すまでの愛と勇気の物語を描く。ヒロインを務める今田美桜(27)が、やなせさんの妻にあたる朝田のぶ役を演じる。

北村は同作のモデルとなる漫画家やなせたかしさんについて「水にぬれると顔を取り換えなければいけないのに、優しさがゆえに、アンパンマンの顔を(相手に)勧める。自分が弱いとわかっていないとできない、あの優しさがアンパンマンで、それを描いているやなせさんもまた、アンパンマンだったのかと感じました」。

続けて「僕も何度もアンパンマンに助けてもらった記憶があります。今作で歩んでいく中で、人の弱さや強さを僕も敏感にキャッチしていきたい」とした。

北村は特に保育園に通った幼少期に、アンパンマンに助けられたという。「アンパンマンが好きだけど、ジャムおじさんも好き。あんなおじさんがいたらいいなと思っていました。それからしょくぱんまんは人生で初めてかっこいいと思ったかもしれない、憧れが強かったですね。カレーパンマンは友達という感じです」と会場を盛り上げた。