北京オリンピック(五輪)のカーリング女子で18日、日本代表のロコ・ソラーレが世界王者スイスとの準決勝を制し、決勝進出を決めた。初の銀メダル以上が確定し、18年平昌五輪の銅メダルに続く2大会連続のメダル獲得となる。決勝は20日午前。英国と金メダルをかけて対戦する。
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日刊スポーツでは、人気マンガ雑誌ビッグコミック(小学館)に連載中のカーリングを題材とした人気作品、沖縄が舞台の「南風原カーリングストーンズ」の作者で「わたるがぴゅん!」や「うっちゃれ五所瓦」などの代表作がある、なかいま強氏にカーリングの魅力、ロコ・ソラーレへの思いを聞いた。
ロコを後押しし、カーリングを盛り上げるため、今回、ロコの選手たちを描いたイラストも、特別に描き下ろしてもらった。【取材・構成=奥岡幹浩】
-カーリングをテーマとした作品を手がけるきっかけは
「06年トリノ五輪でチーム青森のプレーを見たのがカーリングとの出合いでした。ゲームとしての知的な面白さ、スポーツとしての繊細なコントロールやウエート加減、特にブラシで掃いてストーンの距離や曲がり具合を調整するプレーは斬新でした。その頃から漠然と漫画に描いてみたいと思い、どう描けばカーリングの面白さを伝えられるか考え続けていました」
-そこから連載が始まるまで14年
「かなり時間がかかりましたね。全く基礎知識もないですし、自分の中では新しいスポーツだった。ルールや戦略をはじめ、選手の思考、個性などわからないことだらけ。しかも試合が見られるのは冬場限定で、私の暮らす沖縄では、ほぼテレビ中継はなし。なかなか情報に触れることができなかったことと、未経験者にとってカーリングの本質的な部分を知るのが難しかったことが、作品に取り掛かるまでに多くの時間を要した原因だろうと思います」
-作品の中で描かれている選手の心理面など、非常にリアリティーがあります
「私自身、カーリングは体験教室程度の経験しかないので、正直言って選手の思考や心理的なことを理解できているとは思っていません。取材を通して強く感じたのは、老若男女にかかわらずプレーヤーのみなさんが心底カーリングを楽しんでいることと、カーリング場のシート(氷のエリア)作り、氷のメンテナンスの大切さなどです」
-緻密な作戦描写も読み応えがあります
「カーリングの試合は、基本的に録画をして観戦します。1投ごとに再生を止めて、自分なりに次の一手を予想して再び、再生。自分の考える戦略と実際のプレーとの違いや考え方の差などを勉強しながら見ています。時間のかかる見方ですけど」
-カーリングの魅力とは
「思考性豊かなゲーム感。繊細なストーンコントロールや、微妙な力加減が必要なフィジカル面でのスポーツ性。ポジション別に要求されるスペシャルなスキル。他の競技にはない特殊なルール設定。などなど、カーリングの魅力はたくさんありますが、ラストストーンを投げる際のダイナミックさには、ドキドキ感が止まりません」
-作品を描くうえで、モデルになった選手やチームなどは
「直接取材はしていませんが、ロコ・ソラーレのスター性や個性豊かでいつも明るく楽しそうなプレーぶりは、ひとつの理想型としてチーム作りの参考にしています」
-ロコ・ソラーレというチームに対する印象は
「チーム全員が個性的でハツラツと楽しそうにプレーをしていて、見ているこちらまで楽しくワクワクさせてくれる、魅力あふれるチームですね」
-特に興味深く感じているところは
「チーム全員が独自のカラーを持っていて、各色が合わさることでチームのカラーが鮮やかで華やかな色に輝いていると感じます。個人的には吉田夕梨花選手のウィックショット(ストーンに軽く当て、アウトにならないよう動かすショット)にシビれます。彼女たちの笑顔を見れば、誰でも応援したくなります」
-最後に、ロコ・ソラーレへのエールを
「もちろん、金メダルを目指してもらいたいですが、それ以上にロコ・ソラーレらしく、どの国のチームよりも楽しそうなプレーを見せてもらいたいです。がんばれロコ・ソラーレ!!」
◆なかいま強(なかいま・つよし)1960年(昭35)4月13日生まれ、沖縄県出身。上京後、ちばあきおのアシスタントを経て84年に中学野球大会を舞台とした「わたるがぴゅん!」でデビュー。89年に相撲を題材とした「うっちゃれ五所瓦」で小学館漫画賞受賞。91年から活動拠点を故郷の沖縄県に移す。
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