女子走り幅跳び(視覚障がいT11)で東京パラリンピック代表に内定している高田千明(35=ほけんの窓口)が、今季初戦を4メートル46で終えた。自らが持つ4メートル65の日本記録には及ばず「もう(自己評価は)マイナス点に近いですねー。でも、大会を開催していただいて、他の選手とも話ができてよかったです。今年は1回も跳べないのかと思っていたので…」と笑顔で流れる汗を拭った。

昨年11月の世界選手権(ドバイ)以来の実戦。新型コロナウイルス禍で4月上旬から1カ月半の間、満足な練習ができなかった。活動再開後は助走のスピードを跳躍につなげることをテーマにしてきたが、「大会前に助走が左によれるようになって」安定感を欠いた。1本目にベストの4メートル46を跳んだが、それ以降は記録を伸はせず。助走に集中した分、踏み切り後の空中姿勢が乱れた。それでもファウルは1度もなく、6度の試技をすべて跳びきった。