男子マラソンの東京五輪代表の服部勇馬(26=トヨタ自動車)は、台風の影響で強い雨が降り注ぐ悪天候の中、28分16秒28だった。日本人8番目で、3組13着だったが、今後への手応え十分な様子だった。

12月のマラソンへ向けての練習として出場。「前半は抑え、後半にペースアップする予定だった。タイムも上出来で、内容がよかった」。目標は28分30秒だっただけに、納得の表情だった。

コロナ禍で「走れることのありがたさ」を感じる1年だったという。「大会の1つ1つを大事に、自分の競技力を上げていきたい」と話した。また「たくさんの方に応援いただき、いつもうれしいです。走ることで恩返ししたい」と語った。

自己ベストは1万メートルが9月の全日本実業団対抗選手権でマークした27分47秒55、マラソンが18年12月の福岡国際の2時間7分27秒。札幌コースとなった東京オリンピック(五輪)で、海外勢と争えるスピードを磨いている。今後に向けては「マラソンの日本記録を視野にトレーニングをしていく。東京五輪でメダルを獲得するには力が足りない。力を高められるように頑張りたい」。順調な練習の状態を示すように、明るい声だった。