東京五輪に向けた3人制バスケットボールのテスト大会が16日、東京・青海アーバンスポーツパークで行われたが、降雨により決勝などは中止となった。お台場エリアの一角に仮設された競技会場には、本番までにはコートを覆うようにテント風の屋根がつけられるが、その完成は7月の予定となっている。

今大会では、男子の代表候補選手ら計24人が6チーム分かれて参加。3日間にわたるテスト大会最終日には、準々決勝2試合と決勝、3位決定戦の4試合が行われるはずだったが、小雨でコートがぬれ、決勝などが取りやめとなった。

東京五輪・パラリンピック組織委員会大会運営局の森泰夫次長は、「キャノピー(天蓋=てんがい)ができれば、雨の影響はほとんど受けないと認識している」と説明しつつ、横殴りの激しい雨などが降ったときには、競技日程の変更の可能性があるともした。

コート上は本番までに屋根で覆われるものの、試合を終えた選手たちが報道対応するミックスゾーンについては、「屋根をつける予定はない」(森次長)。この日の選手たちは傘を手にしてインタビューに応じ、ある代表候補選手は、「傘を差して取材を受けるのは初めて」と苦笑いを浮かべた。【奥岡幹浩】