橋本聖子五輪相(55)が7日、閣議後会見を行い、東京都知事選で小池百合子知事(67)が再選を果たしたことについて「強かったですね。小池知事はやっぱり」と話した。

橋本氏は「小池知事は選挙戦で6月のIOC理事会において示された3つの方針、安心安全、費用の削減、簡素化などを踏まえ、開催に向けて取り組むと訴えられてきました。このことが(都民に)受け止めていただいたと私は感じていました」とし、五輪相らしく、小池氏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックにおける方針が勝因の1つと分析した。「小池知事の再選で、また力強く、森会長、あるいは関係自治体との皆様と、IOCとの緊密な連携をはかっていけるものと思う。小池知事とまたしっかりと準備して、頑張ってまいりたいと思います」とし、さらなる連携強化を示唆した。

また、6日に小池氏と会談した大会組織委員会の森喜朗会長(82)は、9月にも組織委、国、都で新型コロナウイルス対策検討会議を立ち上げる方針を示した。橋本氏は「コロナにしっかりと対応して、世界がコロナに打ち勝った証しとして、大会が行われるように関係者間がしっかりと連携していくことが重要。森会長からそういった指示をいただいている。人数対策もそうですし、しっかりと対応すべく、調整に取り組んでいきたい」と話した。

都知事選におけるNHKの出口調査では、東京大会の中止や再延期を望む声が半数近くあったことについても触れた。「数字を見ますと、本当にできるんだろうかという不安が、こういう数字になってきているのかと受け止めている」との認識を示した。さらに「まずはしっかりとコロナ対策をやらなければならないと思いますし、追加費用などを不安に思われている都民、国民の皆さんに、ご理解いただき、安心安全でやってもらいたいと思われるような対応が重要だと思う」と話した。