空手の東京オリンピック(五輪)組手女子61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)がパワーハラスメント被害を訴えていることを受け、帝京大は2日、空手道部における指導状況などを調査するための内部調査委員会を1日付で正式に発足させたと発表した。3人の弁護士による外部委員と、監事を含む内部委員2人の計5人で構成される。

帝京大によるとすでに聞き取り調査は始まっており、ヒアリング対象は20年度の空手道部員1~4年生全員と監督、コーチが対象。帝京大師範の香川政夫監督は、調査が終了まで部活動に参加せず、指導も行わない。

全日本空手道連盟が先日開催した倫理委員会では、「1月27日の帝京大学内の練習において、帝京大学師範香川氏が竹刀を用いた練習を行い、植草歩選手が目を負傷した」ことが事実として認定された。

全空連の関係者は内部調査を進めている帝京大との連携を図りたい意向も示している。情報共有の意図について大学側に確認したところ、「調査を進めている段階ですので、現時点での回答は控えさせていただきます」とした。