来日中の国際オリンピック委員会(IOC)ジョン・コーツ副会長(71)が21日、新型コロナウイルスの防疫措置として隔離生活と行動制限を順守していることを強調し「たぶん私は小池知事から特別表彰状をもらえると思う」と発言した。五輪の観客上限を決める5者協議にオンラインで参加した際の発言。

コーツ氏は5月の調整委で緊急事態宣言下でも大会を開催するか聞かれ「間違いなくイエス」と即答し、波紋を広げていた。今回の“軽口”も日本国民の反感を買う可能性がある。

五輪の開催準備を監督する調整委員会の委員長として15日にオーストラリアから来日。到着翌日からの3日間は完全隔離で、現在は残り11日間の行動制限期間に入っている。その中で、当然のルールを守っている状況にもかかわらず「特別表彰状をもらえる」と胸を張った。

これを受けてIOCバッハ会長も「こんなにも(コーツ氏が)守っているなんて。知事はそのことにビックリしているようですね」と乗っかると、小池都知事はただ笑うしかなかった。バッハ氏も4月に「緊急事態宣言の発令と五輪は関係ない」と話し、日本国民の感情を逆なでしていた。