パーク女子で、中学1年の開心那(ひらき・ここな、12=hot bowl skate park)が、五輪切符を確実にした。

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スケートボード女子で東京五輪出場が確実となった開心那(12)の所属先で、札幌市内のインドアスケートパーク「hot bowl skate park」の関係者が24日、喜びの声を上げた。開が競技開始直後の小学1年時から成長を見守ってきた堤裕介代表(41)は「昨日(開が米国の大会で5位)は興奮して眠れなかった。本当に決まったのかまだ信じられない」とうれしそうに話した。

17年11月から所属選手となった。開が国内大会優勝を条件に希望し、すぐにフレイク杯で達成した。9歳だった。天才肌に感じられるが、高木啓吾店長(38)は「放課後に(自宅の)苫小牧から通って夜9時過ぎの最後まで誰よりも練習していた」と努力家の一面をたたえる。堤代表はトレードマークの長い髪の毛は「なびいているのがかっこいいから伸ばしているらしい。生まれてから切ったことないと思う」と本人のこだわりを明かした。

「全競技で最年少なんですか?」と、堤代表は出場すれば夏季五輪の日本史上最年少となる快挙に驚きを隠せない。「『世界一のスケーターになりたい』と小さい時から世界を見ていた。北海道には大きなパークがなくても、五輪選手になれるのはすごい」と感激していた。【保坂果那】