東京オリンピック(五輪)で卓球女子団体代表の平野美宇(20=日本生命)が23日に開幕1年前を迎えるに当たり22日、オンラインでインタビューに応じた。

新型コロナウイルスの影響で1年延期された大会について「開催されたら、コロナが終息した象徴、世界が平和になったという大会になる。その中で1人でも心に刺さるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

本来なら24日に、開会式を迎えるはずだったことに「今と状況が違いすぎて、これが現実かなと思う時があります」と話した。6月22日から約1カ月実施した代表合宿では同学年の伊藤美誠(19=スターツ)から学びがあったという。

「伊藤選手とかを見ていると、すごく楽しそうに、また強くなりたいという気持ちで練習してる。自分も明るくやってみようと思ったら楽しくなってきた」。平野はこれまで寡黙に練習に取り組むスタイルだったが、一方の伊藤は声を出しながら練習していた。

実際に伊藤に「明るくするにはどうしたらいいの」と質問すると、声を出し自らを盛り上げていると教えてもらった。平野もすぐにそれを取り入れた。

来夏への延期でモチベーションの維持については「思ったよりも大丈夫」と笑顔。延期自体も「プラス面が70%」とポジティブに捉えられたという。昨年は年末まで五輪代表選考レースに多忙で、わずか7カ月では十分な準備ができないだろうと感じていた。

来年の五輪に向けて「世界が平和じゃないとスポーツができないと、あらためて感じた。いつ大会が再開してもいいように毎日充実した練習をしたい。そうやるしかないと思っている」と意気込んだ。