元サッカー女子日本代表監督で東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの聖火リレーの第1走者を務める佐々木則夫氏が24日に都内で行われた大会組織委員会の会見に出席し、ともに走る予定だった澤穂希さん(42)が体調不良で辞退をすることを明かした。澤さんから三半規管の調子を崩してランナーを断念すると、昨日に連絡を受けたという。これにより第1走者は佐々木氏を含めた16人となった。

なでしこのワールドカップ(W杯)優勝メンバーたちはかつて頻繁に合宿を行っていた福島・Jヴィレッジをスタートする。澤さんは五輪が延期する前の昨年3月12日時点の第1走者リストに名前はなかったが、佐々木氏によると、今回は参加への意欲を見せていた。

佐々木氏は「2、3カ月前から三半規管のコンディションを崩していて、彼女も参加したいと準備していた。昨日に電話がありまして、調子がまだ良くないと言っていました。三半規管は歩いたり、走ったりすると少しぶれる傾向がある。2012年のロンドン五輪に準備していた時にも悩まされ、なかなか活動ができなかった記憶がある。断念することになりましたが、澤さんの分も一生懸命にやりたい」と話した。

このほか米女子リーグに所属する川澄奈穂美、ヨーロッパでプレーする熊谷紗希や岩渕真奈といった海外を拠点にしている現役選手も辞退している。

佐々木氏のほか第1走者を務めるのは以下の通り。宇津木瑠美、丸山桂里奈、近賀ゆかり、高瀬愛実、鮫島彩、上尾野辺めぐみ、大野忍、福元美穂、岩清水梓、阪口夢穂、山郷のぞみ、海堀あゆみ、安藤梢、矢野

喬子、宮間あや。