バレーボール女子日本代表の石川真佑(20=東レ)が7日、リモート囲み取材に応じ、来夏の東京オリンピック(五輪)に向けサーブレシーブに磨きをかけると目標を語った。

世界と戦う上で、攻守両面でさらなる強化が必要と実感している。2日に開催されたリモート紅白戦で随所に見られた力強いサーブを自分の武器にしたいと意欲的だ。

5月に20歳を迎えたばかりの石川が、海外選手に引けを取らないサーブで世界を驚かすつもりだ。「男子選手の試合を見ていると重要性を感じています」と話し、本数を重ねて精度を高めている。

体重を乗せてコースにしっかりと打ち分けたり、トスを上げる位置を細かく修正したりすることを意識。相手の守備を崩して得点源となるサーブの習得を目指す。

東京の名門、下北沢成徳高を卒業後、昨年7月にメキシコで開催された女子U20世界選手権で優勝に貢献、個人では大会MVPに輝いた。同年9月のW杯ではシニアデビュー。身長173センチと小柄ながらブロックを物ともせずスパイクを決めたり、迫力あるサーブを打ったりと実力を発揮している。

兄の男子日本代表のエース石川祐希(24=ミラン)と同様、東京五輪でも活躍が期待される。海外でプレーする兄の存在に刺激を受け「自分も頑張らないと」と気を引き締めている。五輪延期が決まっても、落ち込むことはない。「自分としてはもっと成長できると思っています」と延期をプラスにとらえ、来夏に向け成長を期す。【平山連】